【kintoneユーザー向け】チームで使うならこれ!カレンダープラグイン・連携製品3選

kintoneユーザーの皆様は日々普段の業務と並行しながら、アプリを作成・改善して業務改善に取り組んでいるかと思います。
自由度の高いkintoneは多様な業種・職種にマッチし、データを管理していくことが可能ですが、使っているうちにどんどん欲が出てくるもので、「これもkintoneアプリ化したいな…」「この業務もkintoneに連携させられたら便利なのにな…」と、”標準機能では実現が難しいけどやりたいこと”がどんどん出てきますよね。
かといってJavaScriptで一から開発・カスタマイズするスキルも時間もなかなか無いのが現状です。

そんなかゆいところに手を届かせるのがkintoneの「プラグイン」や「連携製品」です。

この記事を開いてくださったあなたは今、「kintone内でスケジュール管理しやすいカレンダーは作れないのかな」「もっと効率よくスケジュール管理したいのにな」などkintoneでのスケジュール管理にお困りかと思います。
この記事ではkintoneユーザーにおすすめのカレンダープラグイン・連携製品3つを順にご紹介していきますので、あなたのチームのニーズと照らし合わせてみてください。

※この記事は2022年6月7日に開催された「kintone×カレンダー」主要3社のプラグイン/連携サービスを一挙紹介セミナー」 のセミナーレポートです。
セミナーアーカイブは全編無料公開しておりますので、動画にてご確認いただきたい場合はこちらの記事よりご覧ください。

目次

導入のお手軽さで選ぶなら「KOYOMI」

1つ目にご紹介する製品は「KOYOMI」です。

KOYOMIについて教えてくれたのは提供メーカーである株式会社アーセスの齋藤 茜さん。

アーセス社はKOYOMI等のプラグインの提供だけでなく、システムの導入からカスタマイズ開発も含めてトータル的にサポートしている会社です。

KOYOMIの特長を見ていきましょう。

セッションテーマ:「KOYOMI」を使うことで“kintone 内でも簡単にスケジュール管理をスタートできる”

kintoneユーザーのあるあるなお悩み「ちょっとした予定を見やすく管理したい…」

本記事をご覧のkintoneユーザーの皆様はこんなお悩みはないでしょうか。

「日頃使っているタスク管理アプリ、締め切り日時順にカレンダー形式で見たいな」
「社用車の車両管理アプリやお客様訪問管理アプリも、時系列でカレンダー形式に並べられたら見やすいのにな」

「でもそれ専用のカレンダーツールを別で入れるとなると、ちょっと予定を管理したい・見やすくしたいだけなのに、導入コストとほしい機能のバランスがあわない…」

そんなときにおすすめなのが、すでに使い慣れているkintoneの中で利用可能なKOYOMIです。

KOYOMIはこんなkintoneプラグイン!できること6選

①kintone一覧画面がスケジューラーになる

kintoneの1レコードが1予定として登録されます。
予定をクリックするとポップアップで内容が確認できるので、レコード詳細画面と一覧画面の往復の時間がカットできます。

②人も施設も管理できる

人の予定管理だけでなく、会議室などの施設管理や、社用車やプロジェクターといった車両・物品の管理も可能です。

③kintoneアカウントを持たない人の予定も登録できる

アルバイトや外部委託など、kintoneアカウントのないユーザーの予定も管理しておきたい時にもKOYOMIを利用できます。

※実際に予定を登録・確認するのはkintoneアカウントのあるユーザーとなります。

④自由に「休日」を設定できる

固定の土日祝日だけでなく、創立記念日や夏期休業など会社独自の休日も設定が可能です。
休日以外にも、この日は”申請締切日”など共有しておきたい重要な日を記載することも可能です。

⑤予定の重複を弾くことが可能!

「予定の終了時間をちゃんと見ていなくて、ダブルブッキングしてしまった…!」なんてミス、経験したことのある方も多いのではないでしょうか。
予定を保存する前の段階で、アラートが出て重複を知らせてくれるので、二重に予定を登録してしまう心配はありません。

⑥外出先からはスマホで予定を登録・確認

外回りの多い営業さんや、会議などで移動が多い方などは、都度自席でパソコンを開いて次の予定を確認する余裕はないですよね。
KOYOMIならスマホでサッと予定を確認可能です。

KOYOMIの導入は簡単3STEP

ここまでKOYOMIでできることをご紹介してきましたが、このプラグインのおすすめポイントはズバリ「設定が簡単」という点。
新しいツールを導入するとき、費用だけでなく初期設定に時間・手間がかかることが辛いポイントです。
しかしKOYOMIは3STEPでひとまず利用開始できます。
最小限の工数で「すぐ使い始められる」のが嬉しいですね。

KOYOMIの使い方

実際の使い方も分かりやすい操作感です。
一覧上で予定を入れたい日付と人物が重なる枠をクリックすると予定登録のポップアップが出てくるので、項目に従って予定を登録していきます。

予定の変更があった場合は登録済みの予定をクリックするとポップアップで 予定詳細が出てくるので、その画面から編集が可能です。
さらに、仮に予定が次の日に後ろ倒しになったらマウスのドラッグアンドドロップで簡単に動かして予定変更も出来ます。
これは何度もリスケが発生するような時、とても楽ですね…!

実際のデモ動画もこちらの記事の末尾のアーカイブ動画で見られますのでぜひ確認してみてください。(15:58頃〜)

予定に含めたい参加者・施設の空き時間を確認しながら予定登録できるのも便利ですね。

KOYOMIの料金

月額 10,000円、年額 98,000円(税抜)で利用可能です。
kintone1サブドメインにつきKOYOMI 1つの導入で、何個のアプリでも適用が可能になっています。

30日間の無料お試しが用意されているので、気になる方はホームページを確認してみてください。

カスタマイズ性の高さで選ぶならカレンダーPlus

2つ目にご紹介する製品は「カレンダーPlus」です。
カレンダー系のkintoneプラグインの先駆者であり、定番のプラグインですね。

カレンダーPlusについて教えてくれたのは、提供メーカーであるラジカルブリッジ代表の斎藤 栄さん。

ラジカルブリッジとしてプラグインを提供するほか、​​グループ事業の斎藤栄システムデザイン工房ではkintoneの対面開発サービスを提供しています。

それではカレンダーPlusの特長を見ていきましょう。

セッションテーマ:kintoneだからここまでできるスケジュール管理!~《カレンダーPlus》であなた好みのスケジューラーを作ってみよう!~

kintoneユーザーのあるあるなお悩み「案件管理もスケジュールもkintoneでしようとしても、kintone標準のカレンダーが見づらい」

kintone内で案件やプロジェクトを管理している方、「予定と案件を紐付けてスケジュール管理できたらいいのにな…」と思うことはありませんか?
また、一過性の予定管理ができればいいのではなく、スケジュールを最終的に集計して、「案件別や人別に稼働時間などの実績集計もしたい」なんてことはありませんか?

kintoneでスケジュール管理できれば、上記のようなお悩みも解決できるにはできるんですが、ここで1つ新たな悩みが出てきます。kintoneにはレコードをカレンダー形式で表示する機能も標準でついているんですが、高度な管理をするとなるとあまりに簡素でちょっと見にくい…。

どうにか自分の業務にとって使いやすい見た目にならないかな…というときにおすすめなのがカレンダーPlusです!

カレンダーPlusはこんなプラグイン!できること6選

カレンダーPlusはお好みの機能の範囲によって「Basic」か「Pro」かを選ぶことが可能です。
まず「Basic/Pro」共通で出来ることを見ていきましょう。

①4つのフィールド用意するだけで簡単にkintoneでのスケジュール管理を始められる

「予定のタイトル」「開始日時」「終了日時」「終日指定」を入力するためのフィールドを用意するだけで、すぐにカレンダーPlusの利用が可能になります。

色分けはオプション機能になります。

ドラッグアンドドロップで予定の編集が出来る

次の日に移動させたり、予定を延ばしたり、マウス操作で直感的に触ることができます。

③kintoneモバイルに対応

営業部など、外出機会の多い人はこれ、ありがたいですよね。
スマホからもパソコン版とほぼ同じ見た目・使い勝手で利用できます。

④権限分けが可能

kintoneでは標準機能としてフィールドに条件をつけて閲覧権限の調整が可能ですね。

これを利用して、「担当者として指定されているユーザー以外には予定タイトルを見せたくない」といったお悩みを解決可能です。予定の存在はわかるものの、詳細な内容については見せないようにできます。

⑤Calendar Plus JavaScript API が用意されている!

少し高度な話になりますが、プログラムが分かる方は自社独自のコードを書いて、より自社の業務にフィットするようにカスタマイズが可能になっています。

⑥「会議室別」「担当者別」「案件名別」など表示軸を切り替え可能

最後に「Pro」で出来ることを見ていきましょう。

会議室などの施設別で利用予定を見たい時や、物品・機械別で稼働予定を見たい時、担当者別で今週の予定が見たい時など、場合によって確認したい軸が異なる場合はProが便利です。

他のアプリのフィールドを軸にすることも可能なので、カレンダーPlusを入れているアプリに「案件マスタアプリ」を紐付けて、案件別の予定や、案件のステータスごと絞り込んだカレンダー表示などができるようになります。
kintoneのルックアップ機能を活用することで簡単に実現可能です。

カレンダーPlusはカスタマイズ性が高い!

ここまでカレンダーPlusでできることをご紹介してきましたが、このプラグインのおすすめポイントはズバリ「カスタマイズ性が高い」という点。
前項でも触れた通り、カレンダーPlusは専用のJavaScript APIが公開されています。

1から自社専用に開発したシステムではなく、パッケージ化されて売られている製品となるとなかなか痒いところに手が届かないのも事実。
そんなとき、「仕様だからしょうがない」と諦めず、自社にあったコードを付け足すことで自社で使いやすいように開発することが可能です。

また、自社にとって必要な機能に合わせてプランやオプションを選ぶことも可能です。
「週次ミーティング」など毎週繰り返しある予定も管理したい場合は、くりかえしPlusも一緒に使うことがおすすめです!

他のツールも組み合わせると「セミナー予約受け付け」もできる!

カレンダーPlusはkintoneプラグインなので、他の様々なkintone連携製品と組み合わせて使うことが可能です。kintoneでの業務がさらに便利になる仕組みを作ることができます!

セミナー中のデモンストレーションではトヨクモのkintone連携サービス「フォームブリッジ」と「kViewer」を組み合わせて、「セミナー予約受け付け」ができる仕組みを紹介。
実際の操作動画もこちらの記事の末尾のアーカイブ動画で見られますのでぜひ確認してみてください。(40:50頃〜)

カレンダーPlusの料金

カレンダーPlusは月額や年額での支払いではなく、買い切りスタイル。

kintone1サブドメインにつきカレンダーPlus1ライセンスの導入で、何個のアプリでも適用が可能になっています。
更にお試し期間は無期限!気になる方はホームページをご確認ください。

チーム内・チーム外問わず誰とも簡単に日程調整・管理するならトヨクモスケジューラー

最後に紹介する製品は「トヨクモ スケジューラー」です。

トヨクモ スケジューラーについては提供メーカーである弊社トヨクモ株式会社 COOの田里よりご紹介します。
尚、弊社トヨクモは元々サイボウズ社の完全子会社でしたが現在は独立し、今回ご紹介する「トヨクモ スケジューラー」の他に「kintone連携サービス」6製品と「安否確認サービス」というサービスの提供を行っている会社です。

それではトヨクモ スケジューラーの特長を見ていきましょう。

セッションテーマ:あなたのkintoneとすぐに連携できるスケジュール管理サービス

kintoneユーザーのあるあるなお悩み「データ管理は全部kintoneでまとめたいけど標準機能だとスケジュール管理が効率的にできないな…」

kintoneは柔軟性が高いので、簡単に業務アプリが作成でき、どんな業務もkintoneアプリ化して使いたくなってしまいますね。
でもスケジュール管理をしようとするとなんだかうまくいかない。そんな壁にぶつかった方もいるのではないでしょうか。

これはkintoneの機能不足なんでしょうか?いえ、トヨクモはそもそもスケジュール管理というのは、顧客情報管理などと比べ、「管理する情報の種類が異なる」ためうまくいかない、と考えています。
トヨクモは伝えたい…情報の種類によって適したツールがあることを!
トヨクモ スケジューラーはここまでご案内してきた2つのkintoneプラグインとは異なり、 「kintoneに連携するけど単独でも利用できるツール」となります。

まずはトヨクモ スケジューラーの背景にある思想部分から紹介します。

kintoneは情報の蓄積が得意、苦手分野はそれが得意なツールで補おう

普段業務上で管理される情報は多岐にわたります。

スケジュール、設備予約、ファイル管理、議事録、経費精算、To Do、チャット、掲示板、ストレージ…など様々浮かぶと思いますが、情報に「種別」があることを普段から意識されることはありますでしょうか?

情報には以下の2つの種別があります。

種別①ストック型
お客様情報や、お問い合わせ情報など、将来に渡って検索や再活用することがある情報。

種別②フロー型
社内メッセージや、スケジュール情報など、一度使ったら再度活用することがほぼ無い情報。

トヨクモでは、以下の2つの「種別」と3つの時制「過去」「現在」「未来」の2面から分けたカテゴリーごと、情報の管理方法を分けています。
なぜ管理方法を分けるべきなのか、それはそのカテゴリーの情報を扱うことに対して、製品ごとに得意・不得意があるからです。
無理にkintoneを始めとする単一のツールに集約しても、情報が扱いづらくなれば本末転倒。生産性が下がるだけですよね。

そこでトヨクモではこんな感じで使い分けています。

スケジュール情報はフロー情報かつ未来の情報です。それを、その時が訪れるまで管理することが得意なのがトヨクモ スケジューラーなのです。

とはいえkintoneユーザーとしては、kintoneとカレンダーツールを分けると、「外出先のお客様情報はkintoneの中にある…」「案件詳細はkintoneを見ないといけない」という生産性を下げかねない問題が起こります。

それらの解決機能も含め、トヨクモ スケジューラーでできることを見ていきましょう。

トヨクモ スケジューラーはこんなツール!できること6選

①個人の予定が見やすい

予定種別ごとに色分けされ、過ぎた予定は淡い色に変わっていきます。
週単位・月単位で切り替え可能です。

②プロジェクトグループや部署単位など、グループの予定が見やすい

複数人の予定を見たい時は対象者・対象グループをチェックボックスで選択し、一覧表示可能です。
施設の予定も同じように見ることが出来ます。

③空き時間機能でチーム内の日程調整が簡単

予定に招待したいメンバーが、全員都合がいい日時はいつか?という「空き時間」をひと目で見つけることが可能です。

④kintoneと連携出来る

kintoneアプリからレコード内の情報やレコードURLをスケジュール上に参照することが可能です。
一例ですが、お客様先への訪問が決まった時、訪問日程をスケジュールとして登録する際に、kintoneの顧客管理アプリ内から特定のお客様情報をルックアップできるような機能です。
この例の場合ですと、都度kintoneの中を「次のお客様先はどこだっけ」と検索する必要がなくなります。

実際のデモ動画もこちらの記事の末尾のアーカイブ動画で見られますのでぜひ確認してみてくださいね。(1:04:57頃〜)

⑤ZoomやMicrosoftTeamsなどのオンライン会議ツールと連携できる

オンライン会議ツールと予め連携しておくことで、オンライン会議用のURLをスケジューラー上で自動発行可能になります。

⑥チーム外の方とも簡単に日程調整出来る

協力会社の方や業務委託しているフリーランスの方との打ち合わせ日程の調整が簡単になります。
自社の出席メンバーの最新の空き時間が反映される日程調整ページを送るだけ!

トヨクモ スケジューラーはチーム内でもチーム外でも日程調整・管理が得意!

ここまでトヨクモ スケジューラーでできることをご紹介してきましたが、このツールのおすすめポイントはズバリ「チーム内はもちろんのこと、チーム外とも簡単に日程調整・管理が可能」という点。
前項で触れた通り、チームメンバーの予定や空き時間が確認しやすく、外部の人との日程調整ページを発行できます。
そしてkintoneとの連携によって予定登録時や確認時にkintone内の情報をわざわざ検索して確認する必要がないので、日程管理の手間がぐっと省けるのがうれしいですね。

トヨクモ スケジューラーの料金

10名以下のチームの場合、ずっと無料でご利用いただけます。
11人以上の場合、1人月額〜200円(税抜)でご利用いただけますし、30日間の無料お試しもご用意しております。

気になる方はぜひホームページからお気軽に無料登録してみてくださいね。

他のkintoneユーザーに聞いてみた:約7割がkintoneでのスケジュール管理を実行・検討している

本セミナーではメインのセッションはここまでとなり、このあとはご参加いただいた皆様にWebアンケートフォームへご回答いただく時間となりました。
ここまで本記事をご覧いただいた皆様に、その集計結果の一部をご紹介します。

「他社さんはスケジュール管理どうされているのかな?どう考えているのかな?」と気になる方はぜひご覧ください。

Q.kintoneでスケジュール管理をしていますか?

している人、しようとしている人が約7割でした。
kintoneに集約する・したい会社が現状多いようですね。

Q.kintoneでスケジュール管理をする際に困っていることがありますか?

kintoneでのスケジュール管理に明確にもしくは漠然と課題を感じている方が7割をしめました。

Q.使ってみたい製品はありましたか?(複数回答可)

使ってみたい、という嬉しいご感想が多数!各製品とも無料で使い始めていただけるのでぜひお試しいただきたいです。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございます。本セミナーのレポートは以上です。
3つのカレンダーそれぞれの特長が異なることが確認できたと思います。
気になる製品はありましたか?

それぞれ無料で試すことが可能なので、気になったものはぜひ体験し、吟味してみてくださいね。

社内の予定が見やすいグループスケジューラー

みんなの予定と空き時間が見やすいと日程調整はもっと楽になります。