デジタル化とDXは何が違う?2つの違いを徹底解説!

近年、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」や「デジタル化」という言葉を耳にする機会が増えた人は多いのではないでしょうか。

一見、この2つの言葉は同じ意味のように感じますが少し意味が異なることをご存じですか?

今回の記事では、DXとデジタル化の違いと共にDXに向けた流れをいくつか例を用いながらご説明いたします。

デジタル化とDXは「目的」が違う

DXとデジタル化は目指すべき「目的」が異なります。

それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

デジタル化の「目的」

デジタル化はITシステムやデジタルツールを用いて業務の負荷を軽減することによる「業務効率化」を目的としています。

つまり、これまでアナログで行っていた業務をデジタルツールに置き換えた場合などはデジタル化にあたります。
例えば、電話やFAX、手紙等でやりとりを行っていた業務がメールやチャット、ビデオ会議などに置き換わったことで業務が効率化された時です。

DXの「目的」

DXはデジタル技術を用いてビジネスモデルや企業文化や風土を変革することによる「企業の競争力向上」を目的としています。

つまりDXとは、デジタル化が起こった後にその技術を使って新たな変革をもたらすことを指します。

わかりやすいDXの事例としてNETFLIXがあります。

DVDレンタルサービスは本来、利用者が実店舗に足を運んでDVDをレンタルするのが一般的でしたが、NETFLIXはオンライン上で利用者がDVDを選択できるようにしたことでDVDレンタルサービスのデジタル化に成功しました。
そこから、サブスクリプション型の動画配信サービスという新たなビジネスモデルを創り出し、購入するよりも安いというレンタル事業本来の価値を提供することでさらなる業績の拡大に成功しました。

DXまでの流れ

DXとデジタル化の違いについては先ほど説明しましたが、では実際にDXを進めたいと思った時にどのような流れで進めていけば良いのでしょうか。

まず、DXを進めやすくするために「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」という考え方を活用します。
「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」とはデジタル化をさらに細分化した時の考え方のことで、DXまでの流れは「デジタイゼーションと「デジタライゼーション」「DX」この3段階に分解することができます。DXがデジタル化の先にあるとすれば、DXまでの流れは「デジタイゼーション→デジタライゼーション→DX」となります。

ただし、必ずしもこの流れでDXを行わないといけない訳ではありません。状況に応じて別の段階からスタートさせることも可能ですが、上記の流れが最もシンプルでわかりやすいものとなります。

ここからは「デジタイゼーション」と「デジタライゼーション」についてご説明します。

デジタイゼーション

デジタイゼーションとは「アナログ・物理データのデジタルデータ化」です。

例えば、これまで紙で管理していたものをシステム上で入力しデジタルデータとして扱えるようにすることなどがデジタイゼーションにあたります。

デジタライゼーション

デジタライゼーションとは「個別の業務・製造プロセスのデジタル化」です。

例えば、紙で管理していたものをデジタルデータとして扱えるようにするだけでなく、システム上に情報を保存し、必要に応じて出力できるようにするなど業務のプロセスまでデジタル化をすることがデジタライゼーションにあたります。

デジタル化とDXのメリット

DXやデジタル化を行うことによってどのようなメリットがあるのでしょうか。

デジタル化のメリット

デジタル化のメリットとしては以下のことが挙げられます。

業務の効率化

1つ目が業務の効率化です。

これまでアナログで行っていたものがデジタルに置き換わるので業務を効率的に済ませることができます。業務が効率的になることで残業時間の削減にも繋がります。

働き方の選択肢が増える

2つ目が働き方の選択肢が増えるということです。

これまで当たり前だったオフィスに出社して仕事をする、というものからデジタル技術を活用することで時間や場所に囚われない働き方ができるようになりました。
働き方の選択肢が増えることで採用の幅も広がり、優秀な人材を獲得することにも繋がります。

DXのメリット

DXのメリットとしては以下のことが挙げられます。

新たなビジネスモデルの創出

DXはデジタル技術を駆使してビジネスモデルを変革し、企業の競争力を向上することを目的としています。

最新のデジタル技術を駆使し、新たなビジネスモデルを創出することで業績のさらなる拡大に繋がったり、競合に対して優位性を保つことができます。

変化に対応しやすい

近年は世界的な感染症の流行などにより、社会を取り巻く環境が目まぐるしく変化しています。DXを進めることで、そういった変化に対してデジタル技術を活用し、迅速に対応することができます。

いつ不測の事態が起きても適切に対応できるように、DXを進めていくことが大事です。

DXに向けたデジタル化の一例

ここからは、DXに向けたデジタル化は具体的にどのようなものがあるのか、いくつかの例をご紹介します。

電子契約の導入

まず1つ目が電子契約の導入です。

紙の契約書から電子契約を導入することでペーパーレスや脱ハンコを実現するだけでなく、契約のやり取りをデジタル上で完結させることができ、紙の郵送や取引先に訪問する手間もなくなるため、より効率的に業務を行うことが可能です。

リモートワーク

2つ目がリモートワークです。

デジタル技術を活用することで時間や場所にとらわれない働き方が可能です。
オフィスに出勤しなくても仕事ができるので、これまで通勤に使っていた時間を別のことに使うことができ、ワークライフバランスの充実にも繋がります。
コロナウイルスの影響でリモートワークを取り入れている企業も増えたのではないでしょうか。

スケジューラーサービスの導入

3つ目がスケジューラーサービスの導入です。

卓上のカレンダーで予定を管理していると、枠に書ききれなくなってしまったり、自分以外の人の予定が確認できない、といったことが発生してしまいます。
Googleカレンダーのようなスケジューラーサービスを活用することで、自分の予定はもちろん、社内のメンバーの予定もデジタル上で確認することができます。
スケジューラーサービスは自分1人からでも始められるものも多く、デジタル化の中でも比較的取り組みやすい事例なのではないでしょうか。

トヨクモ スケジューラー

トヨクモ スケジューラーはトヨクモ株式会社が提供するスケジューラーサービスです。

社内の予定を確認できるだけでなく、社外との日程調整もURLを活用することで効率的に行うことができます。
30日間の無料お試しも可能ですので、予定管理や日程調整をデジタル化により効率化させたいと考えている方がいらっしゃれば、ぜひ一度お気軽にお試しください。

まとめ

さて、今回の記事ではDXとデジタル化の違いや、DX・デジタル化のメリット、DXに向けたデジタル化の例をいくつかご紹介しました。

いきなり大きなことから改革を始めるのは難しいので、まずは取り組みやすい部分から少しずつデジタル化を進めていき、DXに繋げていくことが大切です。
DXを進めることで企業としての競争力を高めるだけでなく、2025年の崖と言われる2025年〜2030年の間に古い既存システムに起因する経済損失の問題を解決することにもつながります。

最後には、DXに向けたデジタル化の一歩目としてトヨクモ スケジューラーもご紹介しました。下記に詳しい情報も載っていますのでご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。

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